ド畜生黙示録

オタク的ないろんなこと

エロのリアリティラインは低ければ低いほど良い

最近ようやく気がついた。
私は異常性癖というよりも、リアリティラインを極限まで下げることを好んでいるだけだということに。

その意味で言うと”純愛アンチ”もなんとなく理解できる。
そんじょそこらの身近にあるような、一般的な男女のまぐわいを見たって、どちらかというと見てはいけないものを見てしまったかのような気分にならないだろうか?二次元三次元に関わらず。

私にとってはそもそも性的なことそれ自体がファンタジーのようなものなので、エロ全般がリアリティラインの低さを担保してはいるのだが(それはそれでどうかと思うけど)、それはそうとしてもやっぱり普通の人なら普通に経験していることを、ファンタジーとは呼べないだろう。流石に。

万年非モテの彼女なし、女性経験なし、異常独身男性にとってエロはファンタジーだが身近すぎるエロは急激にリアリティラインを上げられた気分になるのである。

いろんなリアリティラインのベクトルがあるが、例えばそもそも人じゃないとか、異常なほど体躯が大きいとか、あとは倫理観が逸脱しているとか。
どんな方法でも良いので、リアリティラインを下げまくってほしい。低くないと抜けない。そうじゃないと耐えられない。

なんと情けない現実逃避の仕方であろう。弱者男性そのものである。
悲しきかなこんなバケモノがおよそ10歳くらいから生まれているのだから救いようのない人生である。
最初に触れたエロがファンタジーなんだからもうあとはファンタジー一直線である。
現実であり得なければあり得ないほど良い。

つまるところ異常性癖っつーのは弱者の嗜みなんだワ。
はーあ、しょーもな。

イヴンタイト攻略最前線TV

久々になんか書こうかという内容がこれでいいんですか?という気もするけど本当にそれくらい自分にぶっ刺さっているので、備忘録的なそれとして書き残しておきます。

イヴンタイト。
ガチの弱者男性もといドMもといマゾ向けのFANZA GAMES。
男性に人権がないディストピアを舞台にしたFANZA版NIKKESFである。
play.games.dmm.co.jp

結構前から気になっていて目をつけていて、1週間前にリリースされたのでそこそこやり込んでいる。

戦力ランキング的なやつで400位くらいをキープしている。一応登録者が20万人はいるらしいので本当に上澄みである。

とにかく寝室シーンが弱者男性向け特化で、ソフトマゾから凌辱までかなり手広く揃えている感じで大変好感が持てる。
主人公は反骨精神溢れるクソガキなのでかなり賛否あるらしいが私は特段不満はない。

それよりもむしろ、1つの寝室シーンがまぁそこそこ長めでこれ無料でいいんですか!?という驚きがあるくらいである。
FANZA GAMESないしDMMX版は、モンスター娘TDを少し触っていた以外は本当に10年近く前に今はなきLoWを触っていたくらいで(もう誰も覚えてねぇよ)久々だったのでかなり新鮮ではあった。
昔はカードを重ねないと寝室なんかついてこないものだったが、今は好感度アイテムさえあれば見られる。いい時代だ。
厨房のガキだったころ1000円課金して寝室シーン解禁したのがバカみたいだ。

とにかく弱者男性の自覚があるんだったら全員やったほうがいい。
寝室だけは全キャラ良質なフルボイスなのでかなり見応えあり。
俺が言うんだから間違いない。信じろ俺を。

で、なんでかわからないけど焼き増しみてーなソシャゲ部分にドハマりして本当に最前線にいる。
レベルリンク59のUR無凸で塔100F踏破したし次は迎撃EXクリア目指して頑張るぞ~ってやってる。

ゲーム性はNIKKEのシステム周りをコマンドバトルにして、育成はそのままちょっと要素増やした感じで、バーストシステムをキャラ内でコマンドする感じ。
コマンドはガチャから出てくる概念礼装的なやつで付け替えられるんだけど、これが誰でも手に入るレアリティにOPがあるおかげでかなりマシな感じのゲームバランスになってる。
Wikiの序盤の手引きを踏み台にしながら自分なりに試行錯誤して攻略してたら興に乗ってしまってウッキウキでゲーム部分を楽しんでる。何?

ちなみに今んとこお好みの寝室はスズ・ザンカ・セレフィナ・ヘンディーです。対戦よろしくお願いします。

男性に対する差別用語「ンポ」が存在する上に道端で平然とレイプされるみたいな異常世界観の中で、普通に接してくれてたはずのキャラクターが突然牙剥き出して女性優位してくるのがとっても素晴らしいですね。素晴らしい。

末永く続いてくれ。こういうゲームは割と息が短いんだ…貢ぐか…

私と、家族とASMRと

※そこそこ真面目な話です。

私は今数日だけ帰省している。
紛失したマイナンバーカード(財布ごと無くした)を受け取るためである。

怠惰な私は未だ住民票を移していないから、受け取るのに実家の市役所でなければならなかった。
両親には随分と迷惑をかけた。

実にフリーターになってから1年と半年ほど経過していて、その間全く帰省していなかったから、前回の帰省から結構な期間が経っている。
既に周知の事実だとは思うが、私は両親とあまり会わなくなっている。私自身が忌避しているからである。

忌避というより、気まずい。
はっきり言って家族関係は悪い方ではない。
むしろいわゆる毒親と呼ばれるような家庭に比べれば、よっぽどマシだ。
帰省したら暖かく出迎えてくれるし、食事に行き、酒を飲み交わし、お茶をして帰省を終える。何の不自由もない。
ただ、かつて私の地雷を踏み抜きまくったという経歴があるのと、私自身が、全く大人として結実できなかったという後ろめたさがあるためである。
ましてや、今回の帰省は財布を無くしたからという情けないものだから尚更である。

そもそもの話として、私は基本的に他人が嫌いである。
おそらくそれは両親もそうで、地元コミュニティにはあまり参画せずに日々を送っている。狭い土地であるにも関わらず。
それでも私が私である、ということと、他人が存在する、という事象は、かって何回も繰り返しているように不可分のことである。

私は大きな自己矛盾を抱えている。
それは、"私は私以外の形で存在し得ない"という信念と、"個としての私は存在自体が間違いである"という信念が同居していることである。

私はかつて、ASMRを聞くことがとてつもなく苦手だった。
はっきり言ってASMRというコンテンツ自体、昔はDLSiteで売ってるような抜き目当てのものが主流だと昔は思い込んでいたが、今ではそうではないと自覚している。
とはいえ、苦手だと思う理由自体は一貫している。
それは受け手であるこの私が、主体としてそれを受け取る、ということ自体である。
私ともあろうものが、こんな私が、施しを受けられるわけがない、受けたくない、受けない、そんな感情があった。

受け手として自分が立つということと、自分がそれを受容しているという事実が同時には全く受け入れ難く、それ故に、別にそういったものに限らず、主体として立つ、という行為自体が受け入れられなかった。
しかし、先ほどの話になぞって言うなれば、私自身の輪郭を認めないのであれば、同時に他者を認めていないとと同義である。私と他者とは不可分であるのだから。

そんな呪縛から、少しながらも私を救ってくれたのは、紛れもなく『Inverted Angel』である。
意味とは、人や現象と世界との全体像である…という価値観は、私にある種の変革をもたらした。

私自身の記述にも矛盾があることに気がつくだろうか。"私は私以外の形で存在し得ない"ことと、"私と他者は不可分である"こと、この二つの信念が、まるで強迫症じみた形で私に迫るのである。
ひょっとするとこれはある種、本当に私に対する強迫観念なのかもしれない。
0か100か、黒か白か、そんな両極端のダブルバインドで、自らを苦しめていた時に、出会ったのがいんばねである。

言葉では言い表し難いが…自らを、もっと緩やかな位置においても良いのだ、と思った。
"私"と"あなた"という両極端、二者性に主体を置くのではなく、その関係性に焦点を当てる…という着眼点自体が、私にとっては新鮮だった。

こうして最後に残るのは、鬱屈した、私自身の"存在としての誤り"という信念である。
これはもうどうしようもない。
寛解とまではいかないが、薬で多少緩和している。
対処療法でしかないことはわかっている。
本当のことを言えば、もっと専門的なアセスメントを受け、CBTなり何なりするべきなのだろうが、そんな余裕はない。これはもう、仕方がない。

そうして今は、ASMRとも、Vtuberとも、適切な距離感でやっていけている気がする。
尤も、一番好きだったはずのアンジュからコメントブロックされていることに気がついてだいぶゲンナリしており、正直かなり憔悴している。
結局こうなってしまうのか、という諦めのような感情が湧いてきており、また自閉的なコンテンツに回帰しつつある。

両親に話を戻すと…"私"と"両親"以上に、"家族"という関係性があり、これまでどうやって、その関係としてあったのか、そこにはどのような文脈があったのか…そのことの方が、よほど重要なのである。
父自身がどういう人間なのだとか、母自身がどういう人間なのだとか、両親は滅多に自分から話さなかった。
それは個としての自分以上に、家族としての立ち位置を重んじていたからなのであったと思う。
私は両親の年齢すら正確に知らない。自分から話してくれなかったからである。でも、それよりもっと大切なことがあるからなのだと思う(ちなみにもうすぐ70代になる。信じられない)。

帰ってくるたびに思う。どんなに忌み嫌おうとも、両親が生きている間は、ここに帰ってくることができるのだと。それはとても恵まれていることである。

もう少し、自分のことについてよりも、自分と、その周りのことについて慮るべきであろう、と思う。

謎ご飯 青椒肉絲風おじや

材料

  • 水 
  • ご飯 任意の量
  • 牛肉 お好きな部位とものを 今回安物冷凍牛肉
  • ピーマン 3個程度
  • 任意の野菜 今回なすと三つ葉
  • 竹の子の水煮 ひと袋
  • にんにくチューブ
  • しょうがチューブ
  • 鶏ガラ顆粒出汁 トップバリュのやつ小分け2袋
  • 塩
  • オイスターソース 適量 ふた回しほど

工程

今回全てが適当

  • お湯を沸騰させる 鍋の半分くらいで
  • ピーマンを細切りにする その他の野菜は適当に切り分ける
  • 顆粒だしとか色々任意の出汁をぶち込んで野菜の類を入れる
  • オイスターソースをふた回しくらい入れたらにんにくとしょうがを適当に入れる
  • 塩で味を整えたら竹の子と牛肉をぶち込む
  • ある程度煮立たせて馴染んできた感じがしたらよく研いだお米をぶち込む
  • 以下弱火でお米がいい感じに炊けるまで火をかける

完成

なんですかこれ
ちなみにかなり美味しいです 
中華おじやって感じ

今日はもうなんかあまりにも仕事をするのに心も身体も付いてこなくて休みました
普通にバイトが基本休めないってなんなんですかね本当に

ド畜生謹製ペペロンチーノのレシピ

材料

  • パスタ:お好きなものを 俺はそこそこ食べるので200gの想定レシピです
  • オリーブオイル:ケチるな!いっぱいあると良い
  • キャベツ:1/4玉くらいでいい 麺を少なくするならもう少し多くても良い
  • アンチョビペースト:安いのでいいよ 香り付けなので
  • 塩:普通の塩でもいいしイタリアンハーブソルトでも 今回後者 ただし強い塩気を感じるほどに入れない 量は軽く1~2振り程度でよい
  • 唐辛子:お好きなものを 鷹の爪を切って入れてもいいし輪切りでも良い 面倒なので私は輪切りのをいっぱい入れる お好みで
  • にんにく:本当は生のにんにくを刻んで炒めたいが面倒なので今回チューブにんにく 香り付けなのでどちらでも
  • コンソメ:ごく少量 隠し味 別にいらない

工程

  • フライパンにオリーブオイルをひたひたになる程度に敷き、温まるまで中火で加熱
  • 温まったらアンチョビペースト、にんにく、唐辛子を投入しまんべんなく広げ、弱火で香りがつくまで炒める(だいたい3~4分、あまりやるとにんにくが焦げ焦げになる)
  • ↑の作業と同時にパスタを茹で始める お好みのものを 茹で時間きっかりか30秒早いくらいでどうぞ
  • フライパンの中に刻んだキャベツ、塩、入れるならコンソメ(たくさんは絶対にいらないよ)を投入し、中火でしばらく炒める キャベツの具合はお好みでどうぞ 私は油でひたひたになるまで ひたひたにしたい場合、追加でオリーブオイルを一回し入れる
  • 茹で終わったパスタを炒め終わったフライパンの中にそのまま投入し、油と麺をよくかき混ぜながら弱火で10秒~20秒ほど加熱 惜しまないならここでもオリーブオイルを一回しする ←ここが一番重要!加熱の時間が長すぎると麺が互いに引っ付いて感触が悪くなる 火加減と時間に気をつけること
  • 完成

出来あがり


信条

ペペロンチーノないし、アーリオ・オーリオは、あくまで油と、麺の香りを楽しむ料理だと心得ているので、過度な塩味をつけないこと
小麦の香りがする良いパスタだととても良い!なんならオリーブオイルも値段より新鮮だととても良いがそこまでは拘らない 貧乏飯のつもりなので
アンチョビなんか使ってる時点で貧乏飯じゃない?それはそう
でも安いアンチョビペースト300円くらいで買うだけでも、10食分くらいのペペロンチーノが美味しくなる これって素晴らしくないですか?
上記の信条があるので塩漬けの感じが強すぎるアンチョビよりも、塩気抑えめな方が個人的には好き
にんにくとか唐辛子は好みに応じて量を自在にして良い 最終的に香りが自分好みになればよいのである
料理はまるで実験の如く

手作りペスカトーレがそれなりに美味かったので備忘録

材料

  • 任意のスパゲッティ 個人的には中太くらいがオススメ
  • www.topvalu.net
  • オリーブオイル 適量 あればあるだけいい
  • コンソメ 顆粒のものを使いました 適量
  • ニンニク  なんでも良い チューブのものを使いましたがスライスでも良い スライスならオリーブオイルといっしょに香り付けが良い
  • 冷凍シーフードミックス お好みのものを 今回イカとエビ
  • イタリアンソルト的なやつ 俺はこれ http://sbfoods.co.jp/products/detail/18636.html

以下任意

  • パプリカパウダー あってもなくても
  • チリペッパーもしくは唐辛子の類 辛くしたい場合は
  • アンチョビペースト 旨味を出すために

工程

  1. オリーブオイルをフライパンに引いて熱する
  2. 冷凍シーフードミックスをフライパンで加熱 あらかじめ解凍しといてもいい 俺はガサツなのでそのまま加熱 そのまま加熱した場合かなり水が出るのである程度水気を飛ばす
  3. パスタはこのタイミングくらいで茹で始める 規定時間の1分前くらいで止めるのが良い けど麺の硬さはお好みで
  4. 頃合いを見てイタリアンソルトとニンニクを適量投入 任意のものを入れる場合はこのタイミングで
  5. 香りが付いてきたらカットトマトとコンソメを投入 そのまま加熱
  6. 水気が少し飛んでトマトがペースト状になったら茹でたパスタを投入
  7. まぜまぜしてちょっと加熱したら完成

マジで全然美味しそうに見えない写真映りなんですけど全然店で出せるくらい美味しくて横転しました
最近自炊で一気に色々買い込んで買い込み続けたら継続的な自炊の目処がたってようやく少しだけ人に近づけた気がします


ところで今しがた気がついたんですけど俺どうもアンジュにコメントブロックされてるみたいです
別に変なことも厄介もした覚え本当にないんですけどね 
何もうまくいきませんね 本当に

もう無き恋の話です

多分、知ってる人は知っているんでしょうが、今はもう無き恋の話です。
気持ち悪いと思うからそんな未練たらたらの話なんか見たかねーよ!って人はブラウザバックしてね。

今となっては信じられないかもしれないけれども、小学生の頃は結構見境なく恋するタイプで、割と面食いというかなんというか、直感で動くタイプ。
ともすればかなり軽度知的っぽい行動までしてたかも。あんまりこういう表現は良くないけど。前にもどっかで書いた気がするけどかなりアレだった。まぁやっぱり生まれつきのがあったんだろう。

性の目ざめはかなり歪で、まあ治安のよくない地域だったのもあるから大体みんな小3とか4くらいにもなったらマセてたもんだけども、とはいえ自分はフリーゲームサイト:モゲラに転がってたサキュバスのビジュアルノベルがそれだったもんだからもうおしまい。
別にだからと言ってリアルに手を出すというわけでも全くなく、そりゃあ自分が明らかカーストの下位で、ナードで、どうしようもない人間の立場だったから、小6くらいになったらもうなんか色々と拗らせまくってた。

中学生になってもそれは相変わらずだし、なんならうちの地域は基本的に小学から中学は事実上のエスカレーター式で、メンツに代わり映えがない。
周辺の小学校が寄せ集められるから、増えるだけ。公立の良くないところ。

当時の自分は、まぁなんというか、そこらによくいるお堅い感じの、ともすれば嫌なヤツとも受け取られるような人間だったから散々いじめられてた。
友達はちゃんといたし、人間関係でどうこう、ということはなかったけど、だからと言ってカーストがひっくり返ることはなかった。もう二度と経験したくないね。
だから今があるといえば、まぁ、そうなのかもしれないけれども。

1学期の一番初めの席は名簿順で、右の列からあいうえお順で座っていったのを今でも覚えている。
その一番右の列に、他でもない、当時ポニーテールだった彼女の姿を見たから。

彼女はなんというか、つかみどころのない人だった。
快活かと思えばやたらネチネチしていたり、あっけらかんとしているかと思えば感情豊かだったり。
背丈はそんなに高くない。実は正確に覚えているけど、気持ちが悪いので書かない。

特別美人というわけではないけど、小動物的な愛らしさがある子だった。どちらかというと、噛みついてくるタイプの。
…これは新潟バフかも。新潟には顔がいい人が本当に多かった。その中で埋もれているというだけで、はっきり言って美人の部類だと思う。えこひいきかもしれないけど。

どうやって交流が始まったのかは、正直あまり覚えていない。
今となっては、同じ年ごろの人と交流することすら稀になってしまって、ましてやあの頃のことなんか思い出したくもないから、悪い記憶を除いて詳細が頭から根こそぎ剥がれ落ちている。
ここが厄介で、悪いことは本当に鮮明に覚えているものだ。
自分の給食のデザートでキャッチボールされたとか、俺がいじめられるのは俺のせいだと糾弾されたこととか。

こんな扱いの自分が、どうして普通に生活できていて、なんならほとんどの人とは問題なく交流できていたのか、もはや全く見当もつかない。
今思えば、彼女もまたそれら普通に生きていた人の一人で、別に自分に対して特別だったわけではないのかもしれない。
まぁけども、そんなつらい思いをしている中、彼女はカースト上位の連中にからかわれようとも、自分と普通に接してくれていて、それがとても嬉しかったのを覚えている。自分もまんざらではなかった。
席が近いときに、別の女子と話をしていたら、やきもちを焼いてきたのとか、本当に可愛げがあったなぁ。

彼女は腐女子だった。
当時自分はBLというものを理解できなかったけど、商業BL誌を結構読んでいたはずである。
趣味こそあうわけではなかったけども、オタクという方向性だけは一致していたから、なんだかんだ長い付き合いになっていた。
中学3年まで関係が拗れることもなかったし、なんなら本当に関係は良好だった。
バレンタインは毎年もらっていたし、お土産とかお互いに買ってくる仲だったくらいだし。

で、高校は自分が隣町の別の学校に通うことになったから、それまでに比べたらかなり疎遠になってしまったけれども、それでもわざわざ文化祭に顔を出して会おうとしたり、関係はちゃんと続いてた。
驚くべきことに、勉強を教えてほしいつってこっちの家にあげたこともある。
季節は冬で、二人きりだった。
あそこで手を出せるような人間だけが、上手くいくんだろうか。
自分はどういうわけか、膝枕をしてほしいと頼んだんだよね。
彼女は普通に、本当に普通に了承してくれた。
自分の人生に、幸せのタイミングがあったとするならば、あの時間しかなかったと、今でも思う。
こたつの中で、最も好きだった人に膝枕をされたまま、寝落ちしていた。
感じていたのは、心からの安らぎと安寧で、性欲など微塵もなかった。

家に帰った後、そのまま寝落ちていた俺の写真をLINEで送ってきた。
そんな関係だった。これがうまくいっていないとか、関係値が足りてないとか、微塵でも思えるだろうか?
けれども、ある日それは突然終わる。自分のせいで。

高校3年の夏、地域の夏祭りの日。
本当に何もなく終わる、外に出る気もない、受験生などこんなものか、と思っていたその日。
彼女からのLINEの通話が来る。祭りへのお誘いだった。
あぁ、物語のような奇跡はあるのだ!と、あの瞬間だけは信じていた。事実、奇跡だった。

別に何をするわけでもない。ただの小さな町の、なんということもない祭りだから、特段見るものもないけど、好きな人といられるだけで十分幸せだった。

友達に、その彼女に告白されたら付き合う?と聞いてもらった。うん、と返事が来ていたらしい。
それならば、と思って告白したんだ。

1日経って、返ってきた返事は、

「友達としてはいいけど、恋人としては考えられない」

だった。
6年間の全部が、それだけで消えた。
なんとなく、嫌な予感はしていた。
自分の人生に、何か良いことが、とんとん拍子で進むわけがない、という確信があったから。
きっとうまくいかない。どうしようもなく。
そんな確信めいた何かがあった。そして案の定だった。
けど、そうやって振り回してくる彼女だからこそ好きだったのだと思う、と思って当時は納得していた。
でもやっぱり少しだけ泣いた。あぁ、自分は馬鹿だ、と。

それ以来、彼女とは一度も連絡を取っていない。

今思えば、自分の浅ましさを見透かされていたんだと思う。
手も出せなければ、根回しがないとろくに気持ちも伝えられないような意気地なしなど、どうしようもない人間だ。
はっきり言ってクズだ。

ここまで読んでいてわかるだろうか?
書いてあるのは、”自分のこと”と”彼女のこと”だけで、”自分と彼女のこと”でないことに。

当時の自分はあまりにも未熟だった。少しうまくいったからといって人間関係のなんたるかをなんにも知らなかった。

人間関係なんて究極的にはギブアンドテイクに尽きる。
たとえただの友達だったとしても、どちらか片方だけなんてことはあり得ない。
彼女からはもらいっぱなしだった。俺はテイカーだった。それだけの話だ。愛想を尽かされたのだ。

俺は彼女に、マニック・ピクシー・ドリーム・ガールであってほしかったのだ。
その役割を押し付けてしまった。

後から、というか…知っていたはずのことだったのだが、彼女はいくつも薬を処方されていた。
精神薬だったのか、自律神経系の薬だったのか…は今となってはわからない。
当時の自分はそれをあまり重いことだと捉えられていなかった。
自分のせいでないのはわかっているけど、何かできたことがあったんじゃないかと、思ってしまう。

もっと色んなことを話せばよかった。
もっと色んなことをしたいと言えばよかった。
もっと彼女のことをわかってあげるべきだった。
自分のつらさを押し付けるべきじゃなかった。

恋に恋するだけで楽しかった、それだけで動けていた時代はそれで終わり。
自分の愚かさに気が付いてしまって、それ以降誰かに恋なんてできなかった。
あぁ、もう自分は後は枯れていくだけなのだ、と確信した。
事実、そのようになっている。別に色恋だけではない。
すべてが、文字通り、すべてが、あの瞬間に枯れ落ちた。

自らの愚かさ故に、何もうまくいかないことの象徴。
積み上げてきたものを自分でぶち壊す能無し。それが自分。

今だって、ずっと彼女の夢を見る。
思い出したくもない中学時代の連中と一緒に。
もう10年以上会っていないような、そんな連中の顔が、未だに夢に出る。
その中に彼女もいる。
どうかしていると思う。毎日会っているような人間より、10年以上前に会ったきりのような人間が、脳裏に焼き付いているらしい。
軽く病気だ。呪いかもしれない。


何かが好きだってことは本当に楽しいことだ。
それだけでなんだってできるくらい、強い力だ。
でもそれが人だった時、それが人であるということを意識しなくちゃいけない。

自己完結する感情ではないのだ。
自分と、相手がいて、ようやく成立する感情なのだから。

そんな戒めを心に刻んだところで、彼女はもう事実上いないのと同じだ。
二度と会えることもないだろう。