成人式
ついこの間は成人の日、成人式があった地域も多いだろう。
それに伴って、こういう論調が散見された。
「成人式に行かないと”こういう”人になるからみんな行こうな」
と、言ったような。
成人式は行った方がいいよ
— 涼宮すみかの躁鬱 (@sumika_at) 2022年1月9日
行かないと「俺は成人式行かなかったw」って何年経ってもツイートするような大人になるから
こういうやつである。
この流れは非常に危険だと思う。
皆一様に成人式に行けるわけではないのである。
”行かない”ことと”行けない”ことは大きく異なる。
行かなければならないなどという強迫観念に駆られ、苦しむ人が出ないことを祈らずにはいられない。
成人式と一言に言っても、開催される地域で様子は様変わりするだろう。
田舎の成人式なんて、嫌というほど顔を合わせたメンツが同じように集まるだけである。
私はろくな小中時代を送らなかったので、友達はいれども嫌な思い出の方が多い。
未だにフラッシュバックして過呼吸になる。
会いたい人間の5億倍会いたくない人間がいる。
幸いにも、延期に次ぐ延期で成人式はまだ開催されていない。
このまま無くなっちまえと内心思っているが、行きたい人もいるだろうからやるなら勝手にやっててくれというところである。
ツイッターで見られる意見の大半は、コンプレックスをこじらせたがために行かなかったことでマウントを取るようになるといったもの。
勘違いしないほうがいいと思うのだが、どうせそんなコンプレックスをこじらせてるやつは行っても行かなくてもマウントを取るのである。
そうした人たちをやたら主語のデカイ論調で揶揄し、純粋に行かないという選択をした人間までを虐げることはあってはならない。
人間、様々なバックボーンがあるのである。
それを全て無視して、さも善意のある第三者かのような意見を撒き散らして、誰かが苦しむのだとしたらとても看過できるものではない。
結局のところ、マウントを取ることを揶揄しておきながら、やっていることは”成人式に行ったマウント”である。
カーストの中位以上に生まれ、「ああ!私はこんな惨めな人生を送らずに済んだのだ!」と、声に出して再確認しているに過ぎない。
そんな人間の言うことなど、聞く必要はない。
その彼は、あなたの人生を全くもって保証してはくれない。
自分の人生を守れるのは自分だけである。
選択は自分の手でした方がいい。
正直に言えば、行けるのならば行ったほうがいいとは思う。
仮にも伝統ある通過儀礼の一つである。
だから、なんとなく行きたくないとか、面倒だからとかいうのであれば、多分行ったほうがいいのだろう。
多分、私は行ったら緊張と過呼吸でそれどころではない。
それほどに行けない理由を抱える人などざらにいるのである。
”大人にならなければ行けない”儀式ではあるが、”行かなければ大人になれない”儀式ではない。
どうせ後悔するなら、苦しまない方を選んだほうがマシだ。
世の中、色々なのだから。
ちなみに行かない人の方が多いコミュニティの例である。
こうはならないようにしようねということなんだろうけども。
この中で何が起こっているかというと、成人式に行けないカースト最下位層の人間に向かって、対して高くもないカースト層の人間がマウントを取りに行っているという地獄絵図である。
冷静に考えてほしい。
”世間一般”を声高らかに代弁して気持ちよくなっているだけである。
どうせカースト下位層は何しても苦しむのだから、好きに生きたほうがいい。
そういう時代である。
身内ノリ
BEMANIシリーズの入門には「ひなビタ♪」が向いているので語らせて https://t.co/juXeUmuTfa
— GAMEクロス (@GAMECROSS_Asahi) 2022年1月11日
今日(というか昨日)こんな記事が投稿されていた。
執筆者はデビルアクマ氏である。
前々からひなビタ♪界隈では二次創作に勤しんでいた人物の一人だ。
内容としては、BEMANIシリーズは知らない曲が多くて選曲しづらいから、その足がかりとしてひなビタ♪シリーズをおすすめしようといったものだ。
かつてはそういう流れもあったし、というかかくいう私もjubeatの初プレイでめうめうぺったんたんを選曲した人間である。
いい記事だと思う。
長くなるのでストーリーや具体的な中身までは触れないが、地域と密着してコラボしていること、ストリーミングサービスで聞けるので予め曲を知りやすいといった点を簡潔にまとめてあるのだが。
しかし……「DANCERUSH STARDOM」とbeatmania IIDXを遊びたいと考えてる方、すみません。その2タイトルだけは、ひなビタ♪楽曲が収録されていません。
DANCERUSH STARDOMはBEMANIシリーズの中でも比較的新しいタイトルなので、これから収録される可能性もあるんですが、IIDXプレイヤーは……IMPLANTATIONをプレイして耐えてください。
IIDXプレイヤーは……IMPLANTATIONをプレイして耐えてください。
あのさぁ…
これ、要は音ゲーマー特有の意味不明なネットミームの一つである。
IMPLANTATIONはIIDXに収録されているTOMOSUKE氏(ひなビタ♪の企画者である)の楽曲の一つ。
ガツガツのゴアトランスだ。
ひなビタ♪が企画として進行していた時代に、唯一楽曲が収録されなかったのがIIDXで、おそらくそれを揶揄ないしネタにしたことで生まれたミームなのだろう。
いつしか音ゲーマーの中では、インプラがひなビタ♪曲として認識されることになった。(そんなことはない)
だがある日。
IMPLANTATIONはひなビタ♪楽曲ではないです
— TOMOSUKE (@_TOMOSUKE_) 2018年4月8日
とうとう公式にまで波及した。ただの身内ノリが。
気がついたら海外まで巻き込んでインプラがひなビタ曲と化して手に負えなくなっていたのである。
とはいえ、所詮身内ノリは身内ノリである。
TOMOSUKE本人がどう思っているかわからないのだし、ツイッターの意味不明なミーム程度に留めておくべきである…はずだった。
そこにこれである。
ただの身内ノリ意味不明ミームを公の場で出すんじゃあない。
引用RTの一部では突っ込まれていたが、そういう身内ノリこそが新規参入を阻害しているんじゃないかという指摘は一理あると思う。
自分がサウンドディレクターだったのもあり、ひなビタ♪はpop'n musicのスピリッツを色濃く受け継いでます。コア志向のbeatmaniaと差別化した幅広いジャンル、さらにジャンルの文化がデザインに反映されたキャラ。それらを通して音楽を楽しく知れるメソッドはしっかりひなビタ♪でも生きてます。 https://t.co/Ic8AYbyHkA
— TOMOSUKE (@_TOMOSUKE_) 2022年1月11日
幸いにもTOMOSUKE本人も記事を紹介しており、少なくとも不快には思っていないようである。
だが一見すればIIDXプレイヤーですら意味不明な内容を、ライターとして公の場で書くのは一体全体どうなんだと思わずにはいられない。
問題は実はもう一つある。
仮に本当にIIDXにひなビタ♪曲が一個もないのであれば、ネタの一つも入れようという気持ちはわからないでもない。
だが、ついに前作28BISTROVERにて待望のひなビタ♪曲が追加されたのをご存じないのか!?と。
『Here we are』だ。
厳密にはここなつ(コンテンツ内の双子のアイドルキャラクターである)曲であるのだが、ひなビタ曲♪カウントで間違いない。
まさかそんなに推している人間が知らないはずもないであろうに。
仮にそれがなくとも、メンバーがカバーした『黒髪乱れし修羅となりて』とか、『恋はどう?モロ◎波動OK☆方程式!!』を紹介するという手もあっただろう。
一部プレイヤーを突き放つような形で説明を放棄するなんて本当に布教するつもりあるのか?と思ってしまいましたとさ。
とにかく、もうBEMANI触ってる人間なんて20代超えたおじさんだらけなのだから、本当に布教したいなら身内でしか通じないような寒いネタを使わんといてくださいよ…と切に思う。
仲間内で盛り上がるのと訳が違うのである。ライターとして記事を書くのであれば。
味噌汁
味噌汁はどうしても自分で作ってしまう派である。
インスタントは手軽でいいのだが、どうしても味が違うんだよなぁと思ってしまう。美味しいんだけど。
なので、時間があるときは自分で出汁を取って味噌汁を作る。
うちは煮干出汁だ。
煮干を沸騰したお湯にかけて出汁を取って、味噌汁にする。
出汁入り味噌なんてのは以ての外である…と母は言っていたが、マメな人だったからあまり信用はしていない。
正直出汁入り味噌の方が楽だし、忙しい母親様方の反感を買いそうなので私からはコメントを差し控えさせていただく。
出汁といえば他には鰹出汁とか、昆布出汁とかもあるが、味噌汁に昆布出汁はしっくりこない派である。
ちょっと深みがありすぎるというか。
もうちょっとあっさりしていたほうがいい。
鰹出汁なら、ほんだしでも使ってしまうと楽。最近ちょっとだけ入れるようにしている。
あれもまぁ出汁入り味噌と大差ないとは思うのだが…ほんだしは有能だ。
具は油揚げとか味噌とかじゃがいもとか。実家だと。
私が作るときは面倒なのでネギと油揚げと豆腐だけ。シンプルに、味噌と出汁の味を阻害しない程度のもので。
自分で味噌汁を仕込んだことがない人は一回やってみたほうがいい。
結構味が違うものである。
個性が出て面白いのでぜひ。